いじめ総合対策【第3次】下巻_2025_2版
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《いじめ問題対策委員会からの提言》更なる活用に向けて108保護者の「協力しよう」という意識・意欲第5部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラム保護者プログラム いじめ防止対策を一層推進するためには、学校が、保護者、地域方々と共に連携し、日常からのパートナーシップ、双方向の関係を築いていくことが重要です。また、子供が安心して相談できる環境を構築するためには、子供のSOSを出す力を育むことに加え、子供の不安や悩みを十分に聴き受けることのできる大人を増やすという視点も必要です。(「いじめ総合対策【第 3 次】」上巻 14 〜 15 ページ「いじめ防止の取組を推進する6点のポイント」のポイント5「保護者の理解と協力を得て、いじめの解決を図る《保護者との日常からの信頼関係に基づく取組の推進》」参照) その際、学校がいじめ問題に対して、どのように考え、どのような体制で、どのように取り組むのか、つまり、「学校は何をするのか」を保護者に分かりやすい言葉で「伝わる」ように示し、保護者が「協力しよう」という意識や意欲をもてるようにすることが大切です。いじめ問題に対して、「学校は何をするのか」 このようなねらいの達成に向け、様々な立場の教職員に保護者会等で御活用いただけることを目指して、本プログラムを開発しました。特に、いじめの未然防止、早期発見、早期対応に重点を置き、一つのプログラムを短い時間で実施したり、時期や時間に応じて組み合わせて活用したりできるように工夫しています。各校の状況に合わせて御活用ください。 また、本プログラムは、学校の取組が「伝わる」ように、自校の取組や状況に合わせて加筆・修正して活用していただくことで、教職員の自校の「学校いじめ防止基本方針」に対する理解を深め、いじめ防止に関する授業や児童・生徒の取組について改めて評価する機会にもなります。実施に向けた準備の場を教職員の意見交換の場として活用していただくことも期待されます。(5)いじめ問題に関する現状や課題等の把握 教職員が深い児童・生徒理解に立ち、日常から積極的な対話や注意深い観察を行うとともに、把握した児童・生徒の実態や指導・支援した経過等を記録するなどして、教員一人一人の気付きを全教職員で共有することが大切である。 第5部「保護者プログラム」及び第6部「地域プログラム」を御活用いただけるよう、東京都教職員研修センター Web ページに、以下の資料を掲載しています。各学校で加筆・修正の上、御活用ください。1 スライド資料(原稿付き)2 配布資料3 事後アンケート(「第5期東京都教育委員会いじめ問題対策委員会 答申」令和6年7月 31 日)「保護者プログラム」の概要第 1 章

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