いじめ総合対策【第3次】下巻_2025_2版
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同じ仲間だから ひろしの言葉にはっとしたとも子は、どんなことを考えましたか。分けへだてをしないために、大切なことぼく、休まないよ。・指をけがしているの・でも、光夫君自身がでも、休んだ方がいいんじゃないか。・ひろしは、光夫君がけがをして、よかったと思っているんじゃないかな。・二度も「休んだら」と言っているのは、光夫君が休んだら勝てると思っているからだ。・それに、とも子に聞いているのは、自分の味方をさせようとしているようでずるい。展開 導入 5分終末 5分1第3部第3部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラムいじめをしない、させない、許さないための意識の醸成             ・光夫君がいなければ勝てるのに。・そんなこと言わずに、勝つことができるようにもっと練習しよう。だから、無理をしない方がいい。大丈夫と言っているのに無理やり休ませようとしている。小学校中学年◆学習のねらい   いじめをすることなく、誰とでも公平に接しようとする態度を育てる。◆評価   誰に対しても分け隔てなく、公平な態度で接しようとする意識を高めている。学習活動(◇教師の発問例)1 いじめの捉え方を確認する。◇  この絵(「わたしたちの道徳」179 ページ)を見て、気付いたことを発表しましょう。2 教材「同じ仲間だから」を読み、話し合う。◇  ひろしの不満そうな言葉に、「そうねえ」と相槌を打ったとも子は、どんな気持ちですか。【中心発問】ひろしの言葉にはっとしたとも子は、どんなことを考えましたか。35分3  誰とでも公平に接することができた経験はありますか。そのとき、どんな気持ちで行動しましたか。4 教師の説話を聞く。展開例板書例2020◆教育課程における位置付け 特別の教科 道徳(公正、公平、社会正義)◆主な使用教材  「同じ仲間だから」(文部科学省「わたしたちの道徳」小学校3・4年)○  勝ちたいけれど、責めるのは間違っているというとも子の気持ちに共感できるようにする。○  ひろしの言動の意味を理解した驚きと、勝つために光夫君を休ませるのは間違っているという気持ちを中心に考え、グループで話し合えるようにする。○  みんなと話し合わせる内容ではないため、ワークシートに書けるようにする。○  公平に接することができたことや、接してくれたこと等を児童の実態に合わせて話す。○指導上の留意点○  一人でいる女の子に焦点を当てて、いじめ問題につながる場面であることを確認できるようにする。いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成

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