いじめ総合対策【第3次】下巻_2025_2版
26/124

残されたボール遊んだものを片付けるときの学級の決まりやルール陽介や「僕」は、どんな気持ちで裕太にボールの片付けを頼んでいたのか「僕」が一瞬どきんとしたのはなぜか。足取り重く教室へ向かう「僕」たちはどんなことを考えていたのか。感想展開 導入 5分1第3部第3部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラムいじめをしない、させない、許さないための意識の醸成         ・裕太は笑顔でボールを片付けて・今日も裕太がやってくれるだろ・裕太は、もしかしたら楽しんで・裕太は、少しいやだったのかも・知らないうちに、裕太をいじめ・いじめているつもりはなかった・悪気がなくても、相手がいやなくれてるから裕太に任せよう。うから任せてしまおう。いなかったのかもしれない。しれない。ていたのか。のに、いつの間にか裕太をいじめてしまっていたのか。思いをしたらいじめになってしまうことが分かった。終末 5分小学校高学年◆学習のねらい   誰に対しても偏見をもつことや差別をすることなく、公正・公平な態度で接し、正義の実現に努めようとする態度を育てる。◆評価   いじめを許さないという強い気持ちと、誰に対しても公平な態度で接しようとする意識を高めている。学習活動(◇教師の発問例)1  遊んだものを片付ける時はどうしているか、学級の決まりやルールについて想起する。2 教材「残されたボール」を読んで話し合う。◇  陽介や「僕」は、どんな気持ちでいつも裕太にボールの片付けを頼んでいたのでしょう。◇  「僕」が一瞬どきんとしたのはなぜでしょう。【中心発問】足取り重く教室へ向かう「僕」たちはどんなことを考えたでしょう。35分3 自分の生活について振り返る。◇  自分がもしかしたらいじめなのかもしれないと思うような場面を見たとき、どうしますか。4  教師の説話を聞く。展開例板書例2424◆教育課程における位置付け 特別の教科 道徳(公正、公平、社会正義)◆主な使用教材  「残されたボール」(東京都教育委員会「人権教育プログラム」令和5年3月)○  登場人物の思いや関わりについて考えさせ、「僕」たちは初めから裕太に押し付けている、やらせているという意識はなかったことを確認する。○  「僕」が裕太の思いに気付きはじめたことを押さえる。○  客観的に捉えさせるために悪気がなかったという心情と、裕太に対して悪いことをしてしまったという心情を対比できるようにする。○  登場人物の気持ちを多面的に考え、裕太の思いにも触れるようにする。○  悩みながらも、やはり正しく行動しなければいけないと考える主人公の心の変化を捉えることができるようにする。○  悪気がなかったとしても、相手が苦痛を感じたらいじめとなることに気付けるようにする。○  自分一人で抱え込まないように学級担任、養護教諭、スクールカウンセラーなど校内で相談できる大人が存在することを伝える。○  いじめをしない、許さない学級づくりに向けた実践への意欲を高める話をする。○指導上の留意点○  みんなが公平に分担しているか、各自がきちんと役割を果たしているかについて考えられるようにする。いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成

元のページ  ../index.html#26

このブックを見る