じ1たい下巻[実践プログラム編]は、上巻[学校の取組編]の内容を踏まえて、各学校において、「いじめに関する授業」や教職員研修を実施するためのプログラム、保護者・地域プログラムとして編集しており、上巻の内容に合わせて策定したものとなっています。第3部「いじめ防止のための『学習プログラム』」では、「いじめに関する授業」で活用できるように、指導事例を示しています。学習指導要領の内容を踏まえた上で、「第5期東京都教育委員会いじめ問題対策委員会 答申」に示された、「児童・生徒一人一人が、互いを多様な存在として認め、『自己指導能力』を身に付け、何が正しく何が間違っているかを自分で考え行動に移すことができる」ようにするための取組が一層推進されることを目指して改訂しました。各学校において、これらの指導事例を参考にして、子供たちの実態に即した授業計画を立てていただきたいと考えています。第4部「いじめ問題解決のための『教員研修プログラム』」には、全ての学校で必ず実施することが義務付けられている校内研修の取組事例を示しています。いじめ防止対策推進法に規定されている「いじめ」の定義や組織的対応の在り方などについて、分かりやすく理解できるよう構成しています。特に、「いじめの認知の判断までのプロセスも含めた、具体的な取組の充実」、「『学校いじめ問題対策委員会』における多角的な検証によるいじめの認知の徹底」、「学校における取組や教職員の意識について見直す機会の設定」、「教職員一人一人が自己の取組を点検するためのレーダーチャートの活用」の4点を重視しています。一人一人の教職員が、上巻「学校の取組編」に定められている取組を確実に実施することができるよう、このプログラムを十分に活用していただきたいと思います。第5部「いじめについて学校と共に考える『保護者プログラム』」及び第6部「いじめ問題解決のための『地域プログラム』」は、学校と保護者・地域が一体となって、いじめの防止に取り組んでいけるよう、保護者や地域の方々がいじめ問題について考えられるようにするために開発したプログラムです。保護者会や入学説明会、道徳授業地区公開講座等において御活用ください。本書の上巻と下巻を関連させながら活用することにより、全ての教職員が、自信をもっていじめ問題に対峙できるようになることを願っています。[実践プログラム編]の構成について
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