3第3部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラム望ましい人間関係の構築展開 導入 5分まとめ 小学校低学年◆学習のねらい 友達とより良い人間関係を形成するには、相手のことをよく知る必要があり、相手の話をしっかり聞くことが大切であることを理解させる。◆評価 相手の話を聞くことで、相手のことを理解しようとしている。1 友達と遊んでいるときのことを想起する。2 本時の学習を知る。3 教師の例を見て、自分の話す内容を決める。 友達と一緒に遊んだことや学習したことを通して、元気が出たことをワークシートに記入する。【話す人の例】私は、今日の休み時間に、なわとびをしました。場所は、校庭です。友達の○○さんと一緒にやりました。はじめは、前跳びや後ろ跳びをしました。50回以上続けて跳べたことがうれしかったです。4 活動について教師の説明を聞く。【聞く人の質問の観点の例】いつ、どこで、誰と、何を、どんな気持ちがしたか、明日は何をするか、など30分 (1) 2人組でじゃんけんをする。 (2) 勝った人は、話す人となり、休み時間に誰とどんな遊びをしたのか、何が面白かったのかなどについて話す。 (3) 負けた人は、聞く人となる。 ① 自分のことについては話さないでうなずいて聞く。 ② 話の途中で、「知っている」と言ったり「どうして」と尋ねたりしない。 ③ 話す人が話し終わったら、質問をする。 (4) 役割を交替して、繰り返す。5 2人組で実際に行う。(3分程度ずつ)6 ほかの2人組と一緒になり、4人グループを作り、自分が聞いた友達の話を新しくグループになった友達に話す(3分程度ずつ)。7 友達の話を聞いてどう感じたかを最後の2人組で話し合い、学級全体に発表する。8 本時について感じたことを振り返りカードに書く。 友達のことをたくさん知ることができた。学習活動ともだちのことをもっとしろう。展開例46○指導上の留意点○ 事前に休み時間の様子を写真に撮り、いく◆教育課程における位置付け 特別活動 ※国語科における「話すこと・聞くこと」との関連を図ることができる。 ※同様の機会を複数回もつことで、児童同士の理解をさらに深めることができる。◆主な使用教材 ・文部科学省「わたしたちの道徳 小学校1・2年」(p74) ・振り返りカードつか掲示する。○ 友達との関わりの中で、元気が出た内容を短い文で書けるようにする。○ 話すことが苦手な児童もいるため、教師が話す内容の例を示す。○ 学級の実態に応じ、【話す人の例】や【質問の観点】を板書で示したり、カードにして配布したりして児童が参考にできるようにしてもよい。○ 活動に入る前に、教師が2人組での活動の仕方を示す。一方の役は、児童にやらせてもよい。○ 人数が足りないときは、教師が入る。○ 話す人と聞く人の区別をはっきりさせ、きちんと自覚できるようにする。○ 早く話し終わってしまう場合は、もう一度丁寧に、内容を付け加えて話すように促したり、質問したりするよう促す。○ 聞く人の態度が重要であることを伝える。○ 活動が早く終わった2人組から話合いをできるようにする。○ 「友達の話をよく聞いたことで、友達をもっとよく知ることができた」、「友達が私の話をよく聞いてくれてうれしかった」などの内容が出るとよい。10分望ましい人間関係の構築
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