いじめ総合対策【第3次】下巻_2025_2版
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3第3部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラム望ましい人間関係の構築展開まとめ導入特別支援学校知的障害のある児童・生徒への指導事例◆学習のねらい  コミュニケーションとは、互いに意思や感情、思考を伝達し合うことであり、言葉や文字だけでなく、声の大きさや話し方や態度などが大きな役割を果たすことを理解させる。◆評価  相手と意思疎通し、望ましい人間関係の構築方法について理解している。学習活動(・児童・生徒の発言例)1 本時の学習を知る。2 コミュニケーションとは何かを考える。 (1) コミュニケーションは、人が社会生活を営む上で必要不可欠なものであることを理解する。 (2) コミュニケーションの手段は言葉が中心であるが、言葉だけではないことを知る。 ・ 顔の表情でも気持ちを伝えられる。 ・ 言葉を使わないと難しい。3 挨拶のロールプレイングなどを例にして、今日の授業の主な活動がコミュニケーションを用いたゲーム活動であることを理解する。4 活動のルールの説明を聞く。<ルール>① 2枚1組のカードを教室にばらばらにして置く。② 各自が 1 枚だけカードを拾う。③ 自分とペアになるカードを持っている人を探す。④ ペアの相手と会釈やアイコンタクトをして得意なことをそれぞれ一つ伝える。 (※「得意なこと」としているが、学級の実態に応じて「相手の良いところ」などと変えてもよい。)⑤ ペアの相手の得意なことを画用紙に書き、児童・生徒の実態に応じ、握手等をして渡す。(「相手の良いところ」等に変えた場合は、お礼を言うようにするとよい)⑥ 掲示用模造紙まで行き、自分の箇所にカードを貼る。(以下、②から⑥までを複数回繰り返す。)5 教師のやり方を見る。6 ペアを探す活動を行う。7 協力しようとしていたか、意思疎通ができていたかについて教師の評価を聞き、活動を振り返る。○指導上の留意点相手に協力し、気持ちを伝え合おう。展開例56◆教育課程における位置付け 国語、(保健)体育、自立活動等◆主な使用教材 ・2枚1組のカード ・掲示用模造紙(各児童・生徒用の欄が作成されているもの) ・画用紙(B 6用紙の大きさのものがよい。) ※画用紙は、学級の実態に応じて付箋などに代えてもよい。○ めあて・内容等を視覚的に示す。○ 一方的に教師の話を聞くだけでなく、質問したり、それに答えたりして、相互的コミュニケーションで進めていく。○ T1は授業を進め、T2は児童・生徒の支援を行う。○ 言葉のほかに、どのようなコミュニケーションの手段があるのかを考えることができるようにする。○ 例として、複数の顔の表情で挨拶をした時、相手にどのような印象を与えるかを考えることができるようにする。○ ルールを理解できるようにする。○ なるべく自分で考えさせるようにするが、うまくいかない場合は、教師が視覚的に分かりやすく説明をする。○ 必要に応じて、教師がモデルを示す。○ ねらいについてのみ評価する。望ましい人間関係の構築

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