いじめ総合対策【第3次】下巻_2025_2版
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4第3部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラム規範意識の醸成導入 5分展開Ⅰ 展開Ⅱ まとめ 5分中学校◆学習のねらい  SNS等の上手な使い方について学び、自分たちの身を守るためのルールを考え、行動できるようにさせ、インターネット上での規範意識を育む。◆評価  SNS等を利用する際のトラブルなどを防止又は解決するための「行動宣言」を考え、行動に移そうとする。学習活動(・生徒の発言例)1 インターネットの利用状況を振り返り、日常生活で感じたこと(リスク)を発表する。◇ 自分の経験だけでなく、友達から聞いた話等も参考にして、インターネットを利用するときのリスクを考えてみましょう。 ・ ゲーム機の通信で友達と夜遅くまで会話してしまい、次の日起きられなかった。 ・ 相手の気持ちを考えずに、メールを送ってしまった。2 本時の学習を知る。SNS等の上手な使い方を考え、「SNS学校ルール」を守るための学級の「行動宣言」を作ろう。3 自分自身に起きそうなリスクについて考え、話し合う。六つのリスクを分類し、その理由を考える。(「GIGA ワークブックとうきょう【アドバンスト】(リスクマネジメントを身に付けよう)」)を活用し、交流する。15分4 SNS等の利用に際してのトラブルなどを防止又は解決するための「行動宣言」を考える。 (1) 個人で考える。 (2) 4人程度のグループで、それぞれ考えた「行動宣言」を発表し合う。 (3) グループごとに、出し合った「行動宣言」をまとめ、学級全体に発表する。25分5 学級での「行動宣言」を決める。6 本時の学習を振り返る。展開例64○指導上の留意点○ 自分専用の携帯電話やスマートフォン等の情報端末を持っていることが当然であるような指導をしないことに心掛けつつ、情報社会において必要なスキルや心構えの学習であることを伝える。◆教育課程における位置付け 特別活動 ※社会科の公民的分野における「現代社会の特色(情報化社会)」や技術・家庭科の技術分野における「情報モラルに関する学習」との関連を図ることができる。◆主な使用教材 ・東京都教育委員会「SNS東京ルール」(平成31年4月改訂) ・東京都教育委員会「とうきょうの情報教育 情報教育ポータル『GIGA ワークブックとうきょう』【アドバンスト】(リスクマネジメントを身に付けよう)」 ・「SNS学校ルール(SNS家庭ルール)」 ・「考えよう!いじめ・SNS@Tokyo」○ 自分の経験だけに基づかず、携帯電話やスマートフォン等を持っている生徒と持っていない生徒のそれぞれの立場から考えられるようにする。○ ネット上のトラブルをはじめ、様々な視点から、いじめについて考えられるようにする。○ 学級の状況や課題等を踏まえた「行動宣言」を短冊や付箋紙に書き、話し合う。○ グループや全体で話し合う際に、短冊や付箋紙を「努力するポイント」と「してはいけないポイント」等に分類させ、考えを整理し、まとめやすくする。○ 他者の意見について、否定するのではなく、こうした考え方もあるということを認め合えるようにする。○ 「行動宣言」の実践が難しかったり、実態とかけ離れていたりしないか振り返ることができるようにする。○ SNS東京ルールやSNS学校ルールを掲示し、SNS等の上手な使い方を振り返り、今後も継続して考え、その時々に解決していく問題であることを伝える。規範意識の醸成

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