いじめ総合対策【第3次】下巻_2025_2版
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いじめられたり、その場面に出会ったりしたときの対応を考えよう○居心地の良い学級とはきる。・助け合える。○DVDを見て思ったことるのか分からない。は言えない。ている。の場面に出会ったときに、どのようにすればよいかを親に話す。相談に乗る。○活動の振り返りいじめられたり、その場面に出会ったりしたときにすること、自分ができること・思ったことを発言で・どうしていじめられ・友達だから、いやと・遊びと同じ感覚でやっ○いじめられたとき、そ・いじめられていること・いじめられている人の人の気持ちつらいやめてほしい69ワークシート等を用いて個人の考えをまとめる方法のほかに、グループワークによって考えをまとめていく方法もあります。グループでまとめた意見や考えを大きめの短冊にまとめ、発問ごとに黒板に掲示していくと、グループの意見交流や考えのまとめなど、全体での共有を効果的に行うことができます。発達の段階によって、ほかの人の立場になって考えたり、気持ちを考えたりすることが苦手な児童・生徒もいます。そのような場合は発問を、「いじめられている人は、どんな気持ちですか。」ではなく、「いじめられている人を見たらどうしますか。」や「いじめられたときどうしますか。」とし、さらにその時の具体的な行動を選択肢で示します。ワークシートでの取組や、選択肢を大きなカードで示し、そこに集まるなど周囲の人の様子を見えるようにする工夫も考えられます。発達の段階によって、映像から情報を理解することが難しい場合、演じることが理解の助けになることがあります。具体的には、実際に演じてみるロールプレイングを行ったり、モデルとして教員や学級の代表が演じるのを見たりするという方法が考えられます。自分自身が体験することで理解できることや、身近な人が演じることで実感しやすくなることが期待できます。(1) 自己存在感の感受 居心地の良い学級、DVD視聴後の感想、いじめられたり、その場面に出会ったりしたときの対応について、考えたことを友達に伝え、その考えが認められるようにする。(2) 共感的な人間関係の育成 自分と異なる思いや考えを大切にし、互いに理解しようとする。(3) 自己決定の場の提供 いじめられたり、その場面に出会ったりしたときの対応について考え、伝える場を設定する。(4) 安全・安心な風土の醸成板書例資料等生徒指導の実践上の視点 一人一人が考えたことを大切にしながら話合いを進めるよう確認し、児童・生徒が安心して学習に取り組むことができるようにする。展開の工夫①  短冊を活用してまとめる。展開の工夫②  具体的な内容を選択肢で示す。展開の工夫③  演じることを通して理解を促す。〈板書例〉いじめられている第3部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラム規範意識の醸成           〈例〉「いじめられている人を見たらどうしますか。」ア 家の人や先生など、大人に知らせる。 ウ その場から逃げる。イ 助けるために、いじめを止める。エ 何もせず、だまって見ている。

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