87をぜひ御活用ください。◆ 本人からの訴えには・ 日頃から、「よく言ってくれたね。全力で守るからね。」という教職員の姿勢を伝えるとともに、◆ 周りの児童・生徒の訴えには・ いじめを訴えたことにより、その児童・生徒へのいじめが新たに発生することを防ぐため、相◆ 保護者からの訴えには・ 保護者がいじめに気付いたときに、直ちに学校に連絡できるよう、日頃から保護者との信頼関実際に訴えがあった場合には、全教職員でいじめを受けている子供を守り抜くための方策を考え、実践しなくてはなりません。保健室や相談室等一時的に危険を回避する時間や場所を提供し、担任やスクールカウンセラーを中心に、本人の心のケアに努めるなどして、心身の安全を確保します。談室等、児童・生徒が話しやすい環境を確保して、訴えを真摯に受け止めます。・ 「よく伝えにきてくれたね。」と思いやりのある行動を認め、情報の発信元は絶対に明かさないことを伝えるなどして、安心できるように配慮します。係を築くことが大切です。・ 問題が起こったときだけの連絡や家庭訪問では、信頼関係を築くことは困難です。日頃から児童・生徒の良いところや気になることなど、学校の様子を積極的に伝えます。・ 児童・生徒の苦手なところやできていない点を一方的に指摘されると、保護者は、自分自身のしつけや子育てについて否定されたと感じることもあります。保護者の気持ちを十分に理解して接することが大切です。 児童・生徒の気になる様子について、ささいなことで泣く・周囲を気にしておどおどしている等の「表情や態度の変化」、急に朝起きられなくなる・服が破ける等の「身体や服装の変化」、付き合う友達が急に変わる等の「人間関係の変化」など、いつもと違う様子や小さな変化がみられるときは、子供が不安やストレスを抱えていることが考えられます。 研修等の機会に「いじめ発見のチェックシート」等に示された観点や内容について改めて確認することで見逃しがないかを確認したり、気になる児童・生徒の様子について様々な観点や内容を基に協議したりすることが重要です。 また、児童・生徒自身が、現在起きている危機的状況、又は今後起こり得る危機的状況に対応するために、適切な援助希求行動(身近にいる信頼できる大人にSOSを出す)ができるようにすること、及び身近にいる大人がそれを受け止め、支援ができるようにすることも重要です。 東京都教育委員会では、令和6年4月に、子供たちが、自分の不安や悩みに早期に気付くことができるようになるために児童・生徒向け動画「心のSOSに気づこう」、そして、教職員が、子供のSOSを受け止め、支援する力を向上させるための教職員向け動画「SOSの出し方に関する教育」を作成しました。東京都教育委員会「SOSの出し方に関する教育を推進するための指導資料」(DVD) 多くの児童・生徒がいじめの被害者にも加害者にもなり得るということを踏まえ、全ての児童・生徒について、日常からきめ細かな観察を行うことや、ささいな様子の変化であっても見落とさずに確認することが重要である。様々な方法で、子供のサインを受け止める第4部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラム教員研修プログラムいじめを見逃さないために研修に当たっての確認事項
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