いじめ総合対策【第3次】下巻_2025_2版
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第4部いじめをしない、させない、許さないための意識の醸成互いの個性の理解規範意識の醸成保護者プログラム望ましい人間関係の構築いじめ問題への対応事例教員研修プログラム地域プログラム教員研修プログラムABCDEFGHI89◆ 情報収集 学校は保護者、地域住民、各関係機関等、多方面から情報を収集することにより、いじめの認知などの適切な判断につながります。そのため、「学校いじめ対策委員会」の定例会議や打合せ以外にも、教職員は日常からほかの教職員や保護者、地域住民、各関係機関等と積極的にコミュニケーションを行い、情報交換をすることが大切です。【行動1】学級担任とともに、児童・生徒の状況を把握する。【行動2】情報交換システムを作る。 ○ 「報告メモ用紙」、「連携ノート」、「子供を語るノート」などを活用し情報を共有する。 ○ 「校内 LAN」を活用し、共有フォルダに情報交換用シートを作成し、期日を決めて記入する。【行動3】保護者、地域住民、各関係機関等からも情報を収集する。 ○  保護者、地域住民、各関係機関等からの情報は、管理職へ報告し対応を検討する。情報は記◆ 情報集約 課題を明確にすることで、適切に指導・対応をすることができます。そのために、収集した情報を集約し、必要な情報を追加収集します。【行動4】情報を集約し、分析する。 ○  「学校いじめ対策委員会」では、情報が、「いつの時点のものか。」、「複数の情報源から確認で「色別分類シート(例)」 生徒の様子 令和○○年〇月○日第2学年 赤:(学校全体)早急な対応  緑:(学年)継続的な指導  青:(学級)具体的な対応  黒:解決済み組 氏 名担任・学年の指導等111222233第2学年  学級の様子 令和○○年〇月○日(担任による記入例)録に残す。きるものか。」、「客観性のあるものか。」などを検討する。 ○ 情報の緊急性と重要性との二つの視点から、対応の在り方を検討する。【行動5】指導の根拠となる資料を作成する。 ○  「学校いじめ対策委員会」では、各教職員が入力したデータやノート等を基に、欠席状況、指導状況、児童・生徒の傾向などを記入し、対応の方針を色別で分類するなどして、情報を共有しやすいよう工夫する。 ○  保護者・地域住民・各関係機関等からの情報は、資料として準備する。 ※ 収集した個人情報等に係る内容については、その取扱いに十分な注意が必要である。9/10 赤:早急な対応  緑:継続的な指導  青:学年・学級での具体的な対応  黒:解決済み組1 Aさん:グループ内でいじめたりいじめられたりを繰り返す。 個々で話を聞き、個別指導中1 Bさん:9月から欠席が続く。2 Eさん:Hさんに対する悪口が続く。2 Gさん:Eさんに同調し、悪口を言う。9/2410/19/17生徒の傾向等参考:国立教育政策研究所「生徒指導の役割連携の推進に向けて」平成 23 年3月10/8 10/15生徒の傾向等経過観察友人関係のトラブル継続指導長期欠席の傾向継続指導精神的に不安定いじめの被害全教職員で守るHさんへのいじめ(加害) 全教職員で指導女子に嫌がる発言Hさんへのいじめ(加害) 全教職員で指導友人関係のトラブル長期欠席の傾向経過観察経過観察経過観察担任・学年の指導等継続指導 家庭訪問 スクールカウンセラーによる面談実施「学校いじめ対策委員会」で対応を決定「学校いじめ対策委員会」で対応を決定研修に当たっての確認事項いじめの早期発見、早期対応のための情報共有

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