いじめ総合対策【第3次】上巻_2025_2版
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○○未 然 防 止第1部早 期 発 見早 期 対 応重大事態への対処  27いじめは、どの学校でもどの学級でも起こり得るという認識に立った上で、いじめが発生しにくい学校や学級の実現を追求することが、学校におけるいじめ防止対策の基本となる。いじめが起こりにくい学校・学級にするためには、教職員と子供との信頼関係に支えられた温かい環境の中で、「学び合いのある授業」を中核として、子供たちに人権意識や規範意識を身に付けさせるとともに、豊かな人間関係の中で、自己肯定感※1を高めたり、自尊感情※2を育んだりする指導を重視することが大切である。中で、知識や技能が※1 自己肯定感 自分に対する評価を行う際に、自分の良さを肯定的に認める感情のことを指す。※2 自尊感情 自分のできることやできないことなど全ての要素を包括した意味での「自分」を他者との関わり合いを通してかけがえのない存在、価値のある存在として捉える気持ちのことを指す。 の六つを指す。のことである。(1)子供が安心して生活できる学級・学校風土の創出 【 ポイント】

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