いじめ総合対策【第3次】上巻_2025_2版
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早 期 発 見第1部未 然 防 止早 期 対 応重大事態への対処  【【生生徒徒指指導導提提要要((令令和和44年年 1122 月月)) 文文部部科科学学省省 113344 ペペーージジ】】 (1) いじめに気付くための組織的な取組 日本のいじめは、外から見えにくいコミュニケーションを使った心理的ないじめが多く、また、同じ学級・ホームルームに加害者と被害者が同居したり、加害と被害の関係が入れ替わったりする点に特徴があります。そのため、いじめの存在に気付くことができなかったり、学級・ホームルーム担任の抱え込みから事態が深刻化してしまったりするケースも少なくありません。 これまで個々の教職員のいじめに対する感度を高める取組を行ってきましたが、個人差もあり、組織的な気付きを促したり、全校を挙げて問題に取り組んだりする姿勢が不十分な学校も見受けられます。 いじめに気付くには、表面的な言動だけを見るのではなく、その背後にどのような感情があるのかに思いを馳せる必要があります。そのためには、児童生徒の表情や学級・ホームルームの雰囲気から違和感に気付き、いじめの兆候を察知しようとする姿勢が求められます。 さらに、最近では、SNS を介したインターネット上の誹謗中傷、仲間外しなど、表に出にくく、学校だけでは認知することが難しいケースも増えています。 ⑦⑦ 教教職職員員がが工工夫夫・・改改善善 48((22))子子供供のの様様子子かからら初初期期段段階階ののいいじじめめをを素素早早くく察察知知 アア 学学級級担担任任等等にによよるる日日常常的的なな子子供供へへのの声声掛掛けけとと様様子子のの観観察察 〇 いじめの早期発見は、子供にとって最も身近な学級担任等が、子供の様子の変化に 気付き話を聞くなど、子供と教職員との信頼関係に負うところが極めて大きい。 〇 その上で、定期的な面談や「いじめ発見のチェックシート」を活用した観察等、一人一人の子供の様子を確認する機会を意図的に設定することが重要である。 子供にとって最も身近な教職員である学級担任によるさりげないコミュニケーションや観察等を通して、子供の様子の小さな変化に気付くことができるよう、日常からの子供との関わりを深め、いじめの発見につながる鋭敏な感覚を養う。 いじめが表には出にくく、学校だけでは認知することが難しいケースが増えている。 いじめに気付くには、子供の表面的な言動だけを見るのではなく、その背後にどのような感情があるのかを考えることが大切である。そのためには、児童生徒の表情や学級・ホームルームの雰囲気から違和感に気付き、いじめの兆候を察知しようとする姿勢が求められる。 具体的な取組【【ポポイインントト】】

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