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Thinking in the other person's shoes…
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夜、ことはの家。

テレビのニュース「コロナ感染によって臨時休業になる学校が全国各地で出ています」

父「ことはの学校も臨時休業になったんだって?」

ことは「うん…」

ことははスマートフォンで友人とSNSで会話している

ことは『6月からせっかく学校が始まったのに』『また休校になっちゃったね』

あやみ『授業も遅れて始まったから』『勉強についていけるか心配だったんだ』『ようやく少し安心できたところだったのに』

まなか『部活も始まってせっかく楽しくなってきたのに最悪』 ことは『今回の休校って、』『うちの学校の誰かがコロナになったんだよね』

あやみ『誰だろう』 まなか『そういえば1組の〇〇さんが先週から休んでいたよね』

母「ごはんできたよ 手を洗っていらっしゃい」 ことは「わかった」

ことは『とにかく早く学校が始まらないかなぁ』『ごめん、』『ごはんだから一旦抜けるね』

ことはの心の声「私が通う学校は保健所から新型コロナウイルスに感染した生徒がいるとの連絡を受け再び臨時休業になった」

ことはの心の声「また臨時休業になって友達はみんながっかりしている もちろん私も」

食卓にて ことは「家にいるばっかりで気が滅入っちゃう」 母「お母さんの友達の間でもSNSでうわさになっているよ 感染したの誰だろうって」

溜息をつくことは「ホント迷惑 やっと友達にも会えたのに」

父「実はね…」

父「お父さんの同僚が少し前に新型コロナウイルスにかかってね この前その時のことを話してくれたんだ」

(父の回想)父「すっかり良くなったみたいで 大変だったろう?」 同僚「ああ もう大丈夫だよ 申し訳なかったね」

同僚「なにしろ高熱でさ どうなってしまうのかすごく不安だったよ」「少し良くなると今度は家族や周りに感染させやしないかって そっちが心配でね」「周りに迷惑かけているって自責の念もどんどん強くなるしさ」

父「そうだな 自分もきっと考えこんでしまうだろうな」

同僚「会社に復帰しても避けられるんじゃないかとか そんなことも考えたりしてな」

食卓の父「みんなが温かく迎えてくれてほっとしたって とっても感謝していたよ」

母「そうよね 私たちの間でもうわさをしてしまったけど 感染した人が悪いわけじゃなくて 悪いのはウイルスだものね」

父「そう 同僚はしっかり感染症対策をしていたし 必要以上に責任を感じる必要なんてない 誰にだって感染の可能性はあるんだからね」

父「同僚のほっとした顔を見たら 相手の立場になって考えることの大切さを改めて感じたよ」

食後 ソファーに寝転んでスマートフォンを操作することは

SNSで友人たちが会話しているチャット画面

あやみ『学校が再開しても〇〇さんには』『近づかない方がいいよね』

まなか『でも3組の△△さんもあやしいよね?』 あやみ『たしかに! あの子も休んでた!』

まなか『誰なんだろう?』

考え込むことは「相手の立場になって考える か…」

If someone close to you gets infected with COVID-19,

how will you treat him/her?

 

Let's think about it together.

~新型コロナウイルス感染症に関連する偏見や差別意識の解消を図る教材~

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